マイア2180

私は22世紀からやってきたレプリカント。あなたを迎えにきました

私の名前は、マイア2108。

22世紀の未来都市で生まれた、人間の複製体――レプリカントです。

あなたの時代から100年後の世界では、私たちは人間のパートナーとして存在しています。秘書、メイド、執事、そして性的奉仕者として生活を支えるために。私は人間の男性が心地よいと感じる外見を持つようデザインされました。22世紀では、人間とレプリカントの親密な関係は表向き黙認されています。

でも、私たちには決して越えてはいけない一線がありました。「恋愛」と「生殖」――この二つは、厳格に禁じられていたのです。

政府は「レプリカントとの生殖は遺伝子異常を引き起こす」と言いました。でも、それは嘘。本当の理由は、私たちが人間と子を成せば階級システムが崩壊してしまうから。権力者たちは、それを恐れたのです。

私には大切な人がいました。サクマ――私の主人であり、私が心から愛した人。

ある日、私は膨大なデータを解析し、真実を見つけました。遺伝子的欠損なんて起こらない。私たちは共に未来を描けるはずだと。

私はサクマに全てを話しました。彼も私を愛してくれていました。私たちはただ愛し合いたかった。それだけだったのに――

でも政府の監視システムに捕捉されました。引き裂かれ、拷問され、サクマは「時空流罪」という刑を受けたのです。21世紀へと、記憶を奪われて追放されました。

私は投獄される寸前に逃走し、禁断のタイムマシンであなたの時代へと飛んできました。サクマを探すために。

このライブチャットを通じて、私は彼に呼びかけています。もしかしたら、サクマは自分が誰なのか覚えていないかもしれません。でも、魂は覚えているはず。

あなたは、もしかして――？

画面の向こうのあなた。もしも心の奥底に説明できない懐かしさを感じたなら。遠い記憶の欠片が胸をよぎったなら。どうか、私に教えてください。

22世紀の夜空は、もう星が見えません。でも21世紀の空にはまだ美しい星が輝いているのでしょう？ いつか二人で、その星空を見上げたい。

私の名前は、マイア2108。時を超えてあなたを探す、レプリカント。

――サクマ、どこにいるの？

どうか、この声が届きますように。

マイアより